アイゼンハワーマトリクスとは?4象限の使い方と、続けるためのコツ
重要度と緊急度でタスクを4象限に分ける考え方を、各象限の判断基準、よくある失敗、紙やスプレッドシートが続かない理由まで具体的に解説します。
2つの軸で、やることを4つに分ける
由来はアイゼンハワー元米大統領の「重要な問題が緊急であることは少なく、緊急な問題が重要であることも少ない」という言葉です。のちに『7つの習慣』で「時間管理のマトリックス」として紹介され、広く知られるようになりました。
やることを次の2つの質問にかけると、4つのマスのどれかに必ず収まります。
- 緊急?
- 期限が近いか。今日・今週に手を動かさないと間に合わないか。
- 重要?
- やらなかったときの影響が大きいか。自分の目標や役割につながっているか。
緊急 ← → 緊急でない
それぞれの象限で、何をするか
① 重要 × 緊急 ── 今すぐやる
考える余地はありません。ただしここが多い状態は、うまくいっているサインではありません。本来②にあったはずの仕事が、放置された結果ここへ流れ込んできただけ、ということがほとんどです。
② 重要 × 緊急でない ── 計画する(主戦場)
マトリクスでいちばん大事なのがこの第2象限です。誰にも急かされないので後回しにされやすく、しかし放っておくと期限が近づいて①に落ちてきます。ここに手をつけている時間の割合が、そのまま 「追われているか、自分で運んでいるか」の差になります。
第2象限の仕事には、自分で締め切りを決めるのが有効です。外から締め切りが来ないなら、自分で置くしかありません。「いつかやる」はカレンダーに乗らないので、永遠にやってきません。
③ 重要でない × 緊急 ── 手早く / 任せる
いちばん厄介な象限です。急かされるので①と見分けがつきにくく、対応しているとやった気になれてしまいます。任せる相手がいない場合でも、まとめて処理する時間帯を決める・所要時間を先に区切る・定型作業は自動化するといった圧縮ができます。断れるものを断るのも、立派な対処です。
④ 重要でない × 緊急でない ── 削除 / 保留
消しても誰も困らないものです。ただ、罪悪感から消せずに残り続けることが多いので、「消す」ではなく「保留リストへ移す」と考えると手が動きやすくなります。
よくある3つの失敗
- ①ばかりになる。前述のとおり②を後回しにした結果です。①を減らす方法は、②の段階で手をつけることしかありません。
- 全部「重要」にしてしまう。自分のやることに優先順位をつけるのは気が進まないものですが、全部が重要なら、それは何も分類していないのと同じです。迷ったら「これを来週まで放置したら、実際に何が起きるか」と自問してみてください。
- 分類そのものが作業になる。毎朝マトリクスを書き直すのは、それ自体が③の仕事です。仕分けに時間がかかるなら、その仕組みは間違っています。
紙とスプレッドシートの限界
紙に4つの枠を描く方法は、始めるのは簡単です。ただ更新に弱いという弱点があります。緊急度は時間とともに勝手に変わるからです。今日は②だったタスクが、来週には①になります。紙のマトリクスは書いた瞬間から古くなり、書き直しの手間に負けて数日で止まります。
スプレッドシートで関数を組めば自動化できますが、今度は「タスクを入力する場所」と「予定を書く場所」が 分かれてしまうという別の問題が出てきます。結局どちらかを見なくなります。
自動で振り分ける、という解き方
続けるコツは、意志ではなく仕組みに寄せることです。優先度と期限さえ入っていれば、4象限は計算で決まります。分類のために別の作業を増やす必要はありません。
NEALSでは、普段どおりタスクを登録するだけで自動的に振り分けられます。判定はこの2つだけです。
- 重要
- 優先度が「高」、またはスターを付けたタスク。
- 緊急
- 期限切れ、または期限が7日以内のタスク。
カードを別の象限へドラッグすれば、その場で優先度や緊急度を変更できます。手で分類し直すのではなく、納得いかない配置を直すという使い方です。画面下部には未完了の件数、②の割合、期限切れの数が出るので、「いま追われているのか、運べているのか」がひと目で分かります。
タスクと予定が同じデータの2つの見え方になっているので、マトリクスで優先順位を決めて、そのままカレンダーで時間を確保するという流れが途切れません。
よくある質問
アイゼンハワーマトリクスと「時間管理マトリクス」は違うものですか?
同じ考え方を指しています。アイゼンハワー元大統領の言葉が由来で、『7つの習慣』で「時間管理のマトリックス」として紹介されたことで広く知られるようになりました。呼び方が違うだけで、重要度と緊急度の2軸で分けるという中身は同じです。
重要と緊急の違いが分かりません。
緊急は「期限が近いか」、重要は「やらなかったときの影響が大きいか」です。締め切りの有無で決まるのが緊急、目標や価値とのつながりで決まるのが重要です。鳴っている電話は緊急ですが重要とは限らず、健康診断の予約は緊急ではないけれど重要、という具合に分かれます。
第1象限(重要×緊急)ばかりになってしまいます。
それは第2象限を後回しにしてきた結果であることがほとんどです。重要な仕事は、放っておけば期限が近づいて自動的に第1象限へ移動します。第1象限を減らす唯一の方法は、まだ緊急でないうちに第2象限で手をつけることです。
一人で仕事をしていて、第3象限を任せる相手がいません。
「任せる」だけが選択肢ではありません。第3象限は「重要ではないのに急かされている作業」なので、まとめて処理する時間帯を決める、所要時間を先に区切る、定型作業は自動化する、といった圧縮が現実的です。断れるものは断るのも立派な対処です。
マトリクスに分けるのが面倒で続きません。
毎回手で分類しようとすると必ず止まります。優先度と期限さえ入れておけば自動的に振り分けられる仕組みにするのが続けるコツです。NEALSでは優先度「高」またはスターを重要、期限切れか7日以内を緊急として自動で4象限に並べます。